つまめおっとめブログ
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妻と夫、それぞれの視点で切り取った日常ブログです。
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Thomas Demand
トーマス・デマンドはベルリンを拠点に活躍するアーティストです。
歴史的に何かが起きた場面(情報源はYou tubeやマスコミの写真など)
をモチーフにして(すべてではなく主に)、
その場面をペーパークラフト(!)でリアルに再現し、写真を撮るという活動を行っています。
以前森美術館の企画展で数点観たことがありますが、(たしか医学と芸術展)
今回は個展!!
e0134635_2210862.jpg

という事で滑り込みで東京都現代美術館へ行ってきました。

本物と疑いたくなるほど精妙に作られた、"シーン" が大きな写真となって淡々と並んでいるのですが。
e0134635_2234798.jpg

↑これもすべて紙で出来ています!

トーマスデマンドの作品て、目の前で見るとなんだか不思議な気持ちになるんですよねー。
それらは驚くほどリアルなのですが、何かが欠けているというか・・・。

これは私の見解ですが、
不思議な気持ちになるのは、
人の気配がないから、なのではと思うんですよね。
写真に写っている云々ではなくカメラの後ろ側にも気配がない。
それゆえに感情もない。温度もない。。無味無臭・・
う~ん、どんな言葉がピッタリかな。

例えば、今回展示されていたこの写真。

e0134635_22354820.jpg

福島第一原発の制御室もなんだかポカンと
大事なものが抜け落ちている・・・そんな感覚に陥りました。
当時はこの作品のモチーフになった写真を何度も新聞やニュースで見、
恐怖、不安、絶望感、心臓がギューッと苦しくなるような思いをしたのですが。
リアルに制作されているはずなのにこの画面の中を覗き込んでも
あの時の感情とリンクしない。

それは、どんなにリアルに近づこうとしても
事が起こった”瞬間”には近づけないことを知らしめているように思えるのです。
もっと言うとその事が起こった”瞬間”の人の感情を呼び起こす事はどんなに追及しても不可能だということ。

そしてコマオクリで制作された映像<パシフィック・サン>
この映像はオーストラリアのクルーズ船が太平洋沖で嵐に襲われ42名の乗客・乗員が負傷した
事故。その一部始終を監視カメラが捉えていて、それをモチーフに制作されたものです。



こちらの映像を参考に制作されたのかな。音楽がめんどくさい感じで乗っかっちゃってますが笑。



トーマス・デマンド展は7月8日まで!
国内でまとめて観れる機会はそんなになさそうなので、
興味のある方は是非に!オススメです:)
リヒター、ジャッドなども展示有の常設もGOODでしたよ*

e0134635_2252456.jpg妻でした。
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by quie-family | 2012-07-06 23:11 | 妻目